GUIDE禁煙外来
喫煙が健康に悪いことは頭で理解していても、禁煙できない。家族からも禁煙を勧められているが、それでも禁煙できないのは「ニコチン依存症」だからです。
禁煙者の7割は、「ニコチン依存症」とされ治療で禁煙できます。
タバコは、4000種類もの化学物質、60種類もの発がん性物質を含んでいます。それにより、胃がん、肺がん、食道がん、喉頭がんなど様々ながんや、慢性気管支炎などの呼吸器疾患、動脈硬化によって狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈の原因となります。
また、副流煙によって大切なご家族や周りの方にも重大な間違いなく悪影響を及ぼしてしまいます。
当クリニックでは、平成25年開院以来、すでに70名の方が禁煙外来を通院し“禁煙”を達成されています。達成率98.0%ですから、ほぼ間違いなく禁煙できています。
チャンピックスという飲み薬を使いますが、やはり禁煙努力をサポートする体制があるので3か月間の治療を楽に続けることができます。特に、禁煙外来成功者の方々の過去の事例をご紹介させていただくことで様々な気づきと勇気を得られます。禁煙成功のもう一つの特効薬はコミュニケーションです。
保険適用条件
- スクリーニングテスト(TDS)によりニコチン依存症と診断された方
- ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること
(35歳以上の方のみ、34歳未満の方はこの項目を満たさなくても保険適応となります) - 直ちに禁煙しようと考えていること、禁煙治療を受けることに文書で同意している方
- 初めて禁煙治療を受ける、もしくは前回の禁煙治療から1年経過している方
禁煙外来 費用の目安
チャンピックス(3割負担) | 7,000円程度 |
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チャンピックス(1割負担) | 2,500円程度 |
※上記金額は治療費の目安です。別途薬局にてお薬代がかかります。
治療スケジュール
保険診療で禁煙治療を受けられる期間は初回診療より12週間・5回までと決められております。
それを越えてしまうと自費診療となってしまいます。
途中で禁煙に成功しても、挫折しそうでも、必ずスケジュールに沿って最後まで受診してください。
医師・看護師・医療スタッフが力強くあなたの禁煙をバックアップいたします。
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初回診療
治療方法の説明、ニコチン依存度、喫煙の状況、喫煙の関心度などのチェックを行います。その後、呼気中(吐き出す息)の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定(当日からではない)と、治療のための禁煙補助薬の処方、次回来院日の決定を行います。
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通院2回目(2週目)
2週間目に再診、喫煙状況の問診を行います。また、呼気中の一酸化炭素の測定を行い、禁煙治療補助薬の追加処方を行います。
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通院3回目(4週目)
呼気中の一酸化炭素濃度の測定を行い、離脱症状の対処方法のアドバイスを行います。
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通院4回目(8週目)
呼気中の一酸化炭素濃度の測定を行い、離脱症状の対処方法のアドバイスを行います。
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通院5回目(12週目)
12週目の再診が最終回です。禁煙に成功していれば、そのまま禁煙を継続するためのポイントを抑えて、治療終了です。晴れて禁煙できたので卒煙式を執り行います。
保険で認められている通院回数は、初診を含めて5回、期間は約3か月となります。