令和7年度 新年のあいさつ
令和7年度 新年のあいさつ
医療法人社団慈弘会 理事長 森 光弘
~2025年我ら「アスクレピオスの杖」を携え歩み始めよう~
新年あけましておめでとうございます。
十二支では、本年は巳年です。東洋では、脱皮を繰り返し成長するヘビは「復活と再生」を意味し「不老長寿」につながる縁起のいい動物と考えられています。
また、蛇は餌を食べなくても生きながらえるため、「神の使い」として崇められてきました。
一方、WHOの紋章には、蛇が巻きついた杖が描かれています。 この杖の名前を「アスクレピオスの杖」と言います。
その起源は、古代ギリシャの神話で癒しの神として崇敬されたアスクレピオスの物語にあります。
アスクレピオスは、病に苦しむ人々を救った功績が評価され、死後に医神として任命されました。
そのため、西洋では「蛇(医術)が巻き付いた杖」を、医学と医療従事者の象徴とされてきました。
今では、世界中で「アスクレピオスの杖」は救急車の印として採用されています。
この東洋の十二支の「巳年」と西洋の「アスクレピオスの杖」の縁起は奇しくも、「2025年問題:超高齢・少子社会」という危機的課題を繰り返し議論されてきた「日本」の地で宿命的な出会いの年となりました。
この象徴的な2025年を、復活と再生に向かう力強い第1歩を踏み出す、歴史的チャンスの年であると理解したいものです。
慈弘会にとって「アスクレピオスの杖」の教えに立ち、ひとりひとりに光ある医療を実践し、世界1の地域医療を目指します。
十勝開拓の祖依田勉三が入植して140余年が過ぎました。
凍てついた大地に鍬を入れ、今を築きあげた祖父母の思いを受け止め、わたくしたちは、「アスクレピオスの杖」をかざし、地域の医療・介護・福祉の守護神として更に貢献して参ります。